結婚式プロフィールムービーの作り方!!

目次
結婚式は誰にとっても重要なイベントであり、人生で最も大切な日の1つとして記憶されます。
結婚式ではいろいろな出し物が企画されますが、その中でも多くの人の注目を集めるのがプロフィールムービーではないでしょうか。 プロフィールムービーは、自分たちの歩んできた人生だけでなく、親や親戚、友人など、関わってきた多くの人々を紹介する機会でもあります。
この記事では、オリジナリティあふれる結婚式のプロフィールムービーの自作方法やそのメリット、注意点などについてご紹介します。
自作の結婚式のプロフィールムービーは自由度が高く思い出になる
結婚式のプロフィールムービーを自作する最大のメリットは、制限がないため、世界でたった1つのプロフィールムービーを作成できる点でしょう。
業者に依頼すると写真の枚数制限や上映時間の制限がある場合が多いですが、完全自作であれば写真を何枚でも使用できますし、上映時間も好きなだけ設定できます。
また、2人で協力しながら作成することで、結婚式の前により絆を深めることができるでしょう。
経費を節約できるという点も魅力のひとつです。結婚式自体、かなりの費用がかかるものです。できる限り節約したいと誰でも思うことでしょう。現在ではハイクオリティな動画編集フリーソフトも多く、無料でプロフィールムービーを作成することが可能です。
結婚式のプロフィールムービーの作り方を5つの手順で解説
結婚式のプロフィールムービー作りに必要なものや作成方法をご紹介します。
順を追って見ていきましょう。
1.パソコン・動画ソフト・BGMを用意する
プロフィールムービーを作るには、パソコンや動画を作成・編集できるソフト、BGMが必要です。
動画制作ソフトはすでにパソコンにインストールされている場合もありますし、なければインターネットからフリーソフトをダウンロードしましょう。
有料ソフトを選ぶと、より編集の幅が広がります。 いずれにしても、ある程度パソコンや動画制作ソフトについての知識が求められます。
もし自分たちだけで作るのが難しいという場合には、動画制作ソフトに詳しい友人に尋ねたり、友人にプロフィールムービー作成を手伝ってもらうか、販売しているテンプレートを使用すると良いでしょう。
2.コンセプトと構成を考える
必要な物を揃えたら、今度はコンセプトと構成を考えます。
みんなに笑顔になってもらえるコメディタッチにするか、感動的な泣かせる動画にするかなど、招待客が反応に困ることのないようにコンセプトを設定しておきましょう。
コンセプトがしっかり統一されていないと、まとまりのないプロフィールムービーになってしまうからです。
構成はそれほど複雑にする必要はありません。一般的には「新郎の生い立ち」「新婦の生い立ち」「2人の出会い」という3部構成が人気です。
わかりやすく、招待客の記憶に残る動画にするには、この3部構成がベストです。
もちろん、ここに何かを付け加えてもよいでしょう。中には新郎新婦からゲストや親友へのメッセージなどを盛り込む人もいます。
3.使用する写真を選ぶ
構成を決めたなら、次は写真選びです。写真を何枚使用するかは難しいところですが、プロフィールムービー全体で40枚前後がよいでしょう。
新郎の生い立ちで10枚程度、新婦の生い立ちで10枚程度、そして2人の出会いから今までの記録として20枚程度といった具合です。
生い立ちのパートでは新郎新婦の誕生から小学生、中学生、高校生、社会人と、偏りなく写真を選ぶことでスムーズな流れになります。特に幼少期の写真は招待客も興味を引かれるものなので、できるだけ多く、さらに顔がよく分かるように大きく写っている写真を選ぶと印象に残りやすくなります。 写真は旅行など特別なシーンだけでなく、日常の1コマを切り取ったような写真があると、さらに温かみを感じさせるプロフィールムービーとなるでしょう。
また、写真の構図にも気を配る必要があります。顔が大きく写っているもの、全身が入っているもの、動きがわかるものなど写真にバリエーションがあると招待客を飽きさせない動画にできます。こうしたポイントを押さえながら、どの写真を使うか慎重に選ぶようにしましょう。
4.他の作品をチェックする
コンセプト、構成、写真を決めたなら、早速作業に取り掛かりたいところですが、結婚式のプロフィールムービーの作り方で欠かせないプロセスがもう1つあります。
それは、ほかの人が作ったプロフィールムービーを見るということです。インターネット上の動画サイトでは、ほかの人が作ったプロフィールムービーが多く投稿されています。
その中には誰かが自作したものやプロが作ったものもあります。それらを視聴して、自分ならどのようにプロフィールムービーを作るか、どんなBGMを使うかといった点を検討することができるでしょう。
自分では思いもつかなかったプロフィールムービーのアイデアが、見つかるかもしれません。逆にこうした演出は好きではないなどの、反面教師にできる動画もあるでしょう。
5.BGMを決める
結婚式のプロフィールムービーにおいて、BGMはプロフィールムービーの雰囲気や演出を盛り上げるのに欠かせないものです。
BGMを選ぶ際は、最初に決めたコンセプトに合わせ、「結婚式にふさわしい人気の曲」か「新郎新婦の思い出の曲」を選びましょう。
たとえば、ポップな雰囲気のプロフィールムービーにするのであればアップテンポな曲、招待客を感動させたいのであれば、サビの部分で盛り上がるバラード曲を選ぶと効果的です。
また、歌詞の内容に注意が向いてしまい、プロフィールムービーの感動が半減してしまうことがないように注意しましょう。
邦楽の場合、曲調はプロフィールムービーのコンセプトに合っていても、歌詞の内容が別れを連想させたり、おめでたい結婚式にふさわしいとはいえないものだったりすることもあります。もしプロフィールムービーにふさわしい曲かわからない場合には、ウェディングプランナーに尋ねるのも1つの手です。
複数のBGMを使用することで構成にメリハリが生まれる
5分〜10分のプロフィールムービーを作成するなら、複数のBGMをつなげて使用するのもいいでしょう。
1つの曲をリピート再生させるとまとまりがよく仕上げられます。あまり短い曲をリピートすると飽きてしまうので、できるだけ長い曲を選ぶのがコツです。
2つ、もしくは3つの曲を使用する場合は、前半と後半、新郎の生い立ちと新婦の生い立ちと2人の出会いなど、パートごとに曲を分けると構成にメリハリが生まれながらも、きれいにまとまります。
新郎新婦の生い立ちの2曲は少しアップテンポの明るめの曲、最後の2人のこれまでの歩みのパートには、ピアノのインストゥルメンタルなどバラード調の曲にすると、より感動的なプロフィールムービーになります。
結婚式のプロフィールムービーはどのくらいの長さにするべき?
結婚式のプロフィールムービーをどれくらいの長さにするか、という問題は非常に重要です。
短すぎると2人の生い立ちや出会いを十分伝えきれませんし、逆に長すぎると招待客が飽きてしまう恐れがあります。 一般的に結婚式のプロフィールムービーは短いもので5分、長いものでも10分程度にするのがよいとされています。
新婦のお色直しなどを利用して流すことも多く、結婚式の進行とも関係するため、プロフィールムービーがどのくらいの長さになるかは式場としっかり打ち合わせをしておきましょう。
どのくらいの長さになるかがよくわからないという方は、使う写真の量によっておおよその上映時間を測ることもできます。
1枚の写真につき、およそ9秒がベストな長さです。つまり使いたい写真が40枚だとすれば、40枚×9秒=360秒なので写真の放映だけで6分ということになります。写真が出る前後に入る新郎新婦の歓迎や感謝の言葉をそれぞれ1分とすれば、合計8分になる、というわけです。
写真の枚数が増えればそれだけ上映時間も長くなります。たくさんの写真をちょっとの時間見せるよりも、やや余裕をもって見せたほうが招待客の記憶に残りやすいでしょう。 写真を連続で見せる場合には、フェードインやフェードアウトが入るので、思ったよりも写真を見られる時間が短くなる場合があります。前もって十分チェックしておきましょう。
3分以下のプロフィールムービーは物足りない印象を与えるので、写真の間にテロップを入れるなどして5分から10分程度になるよう調整するとよいでしょう。
結婚式のプロフィールムービーの演出アイデア3選
結婚式のプロフィールムービーにどんな演出が可能なのか、いくつかの例を見ていきましょう。
1.成人から幼少期に遡る演出
まずは構成についてのアイデアです。通常プロフィールムービーは幼少期の写真から始まり、成人するまでという流れになります。
しかし逆に成人から幼少期まで写真でさかのぼるという演出も可能です。招待客がよく知っている新郎新婦から、より小さくあまり知らない1面が見られる写真へと変わっていくので、招待客の注意をずっと引き付けておくことが可能です。
さらに新郎新婦のご両親にとっても、写真の中の息子や娘がどんどん小さくなっていくのを見てたくさんの思い出を思い浮かべることができるでしょう。幼いころや思春期にはいえなかった、今だからこそいえる感謝の気持ちを伝える演出が入るとさらに感動を呼びます。
2.ペットやぬいぐるみをストーリーテラーに仕立てる
自分が大事にしてきたペットやぬいぐるみなどをストーリーテラー(語り部)に仕立て、新郎や新婦の生い立ちを語らせるという、ストーリー仕立てのプロフィールムービーも素敵です。
たとえば、自分が生まれたときに両親が木を植えてくれたとしましょう。その木をストーリーテラーにするなら、プロフィールムービーの冒頭に、「お父さんとお母さんがワタシを植えたのはキミが生まれた日」というようなセリフを入れます。
以降、その木が語り部となって新郎や新婦の成長を語る、といった構成です。 短編映画を見ているようにストーリーに引き込まれ、感動すること間違いなしです。ただしストーリーテラーを演出として使う場合には、セリフなどをかなり作りこむ必要があるでしょう。
3.ゲストへの感謝の気持ちを伝える演出を取り入れる
加えて、ゲストを喜ばせる演出も必要になります。プロフィールムービーは新郎新婦だけでなくご両親や親族、ほかの招待客も一緒に見るものなので、ゲストが気持ちよく見られるようなパートを含める必要があるでしょう。
たとえば、いきなり新郎新婦の生い立ちの写真を流す前には、ゲストへの感謝の気持ちを伝えることができます。 プロフィールムービーの最後には、今後の抱負を述べたり、再度感謝の気持ちを伝えたりすると新郎新婦の人柄が伝わってよいかもしれません。
新郎新婦の仲のよい写真を流すことも重要ですが、出会いから結婚までの写真が多かったり、上映時間が長かったりすると招待客にとってはややつまらない時間となってしまう恐れもあります。自分たちだけが満足するものではなく、みんなが笑顔になれる、あるいは感動するようなプロフィールムービー作りに励むようにしましょう。
結婚式のプロフィールムービー作成時の注意点3つ
結婚式のプロフィールムービーの作り方には、注意点も含まれています。結婚式のプロフィールムービーは一生に1度の思い出なので、起こり得るトラブルや注意点について前もってよく知っておくようにする必要があるでしょう。
1.テロップは大きく、ゆっくり読めるようにする
1つの写真に多くのコメントを入れてしまうと、招待客がそれを読み終わる前に次の写真に移ってしまいます。
すべてのゲストがテロップを読めるように、1枚の写真の上映時間内に声に出して読み切るかどうかを基準に文字数を決めるようにしましょう。
さらに結婚式にはふさわしくない「忌み言葉」もあります。意外に思うかもしれませんが、句読点も終わりを意味する文字であるため結婚式では使用しません。ほかにも知らない忌み言葉があるかもしれないので必ず事前にチェックすることをおすすめします。
2.BGMの著作権
プロフィールムービーにはよいBGMが必要ですが、それらの曲には著作権があるため、ある曲を勝手にBGMとして式場で流すということはできません。
多くの式場はこの著作権のある音楽の使用ができるよう契約を結んでいるため、式場にお願いしてプロフィールムービーに合わせて曲を流してもらうことができます。
もし自分が作ったプロフィールムービーにどうしても音楽を入れたいという場合には著作権の手続きと、レコード制作会社などと著作隣接権の手続きを行う必要があります。著作権が消滅している曲であっても、著作隣接権は有効である場合が多いので、注意しておきましょう。
3.最終チェックを忘れずに
プロフィールムービーを作ったなら、必ず式場で前もって上映チェックを行いましょう。パソコンで見る限り問題ないように思えても、写真が見切れていたり、音が切れてしまっていたり、映像が縦や横に延びてしまったりすることがあります。式場で確認しておかないと、本番で恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。必ず1度は式場で最終チェックを行うようにすべきです。
まとめ
結婚式のプロフィールムービー作成は時間をかけてじっくり下準備しよう 結婚式のプロフィールムービーの作り方にはいくつもの工程があり、満足する出来のものを作るには、かなり時間がかかります。
コンセプトや構成を考え、写真を準備し、みんなに喜んでもらえる映像を作るのには最低でも1ヶ月程度は必要です。
可能であれば、2ヶ月前あたりから準備を始めると十分な時間が取れるでしょう。 一生に1度の最高の思い出を作るために、新郎新婦で協力しながら最高のプロフィールムービーにしましょう!
結婚式プロフィールムービーのよくある質問
- 一画面に複数の写真を表示してもいいでしょうか?
- 可能ですがおすすめできません。写真処理アプリなどのなかには、簡単に複数の写真を一枚にまとめてくれるものがあります。多くの情報を盛り込むことができますが、短い表示時間では逆に散漫な印象を残してしまいます。お顔が分かる一枚の写真のほうが、心に残るプロフィールムービーになるでしょう。
- 映像に好きなBGMをつけるためにはどんな手続きが必要ですか?
- 曲を作った者が有する著作権と、制作・販売したレコード会社が有する著作隣接権の両方に許諾申請を行う必要があります。もちろん有料です。ブライダルシーンにおいては「isum(アイサム)」という独自の申請システムがありますが、個人での利用は不可能です。代行申請をしてくれるサービスの利用をお勧めします。
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