結婚式のエンドロールムービーは事前に準備をする?それとも当日の素材を使う?

結婚式のイメージ写真

披露宴の締めくくりとして上映するエンドロールムービーは、結婚式での定番演出のひとつです。
ムービー作成の費用をできるだけ抑えたい、自分たちでこだわりって作り込みたいという場合は、2人が持っている写真や映像を使って、事前に作成しましょう。

当日の様子を上映したい、映像を記念品として残したい、プロの手でクオリティの高いムービーを作成してほしい場合は、結婚式当日に撮影・編集したムービーを上映する「撮って出し」がおすすめでしょう。

今回は、結婚式のエンドロールムービーについて、事前準備と当日撮って出し、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介いたします。

結婚式のエンドロールムービーには事前作成と撮って出しの2つがある

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ」では、映像を使った余興・演出を行った場面に「エンディング(披露宴の最後・お開き)」と答えたカップルは全体の69.3%で、オープニングの56.3%よりも多いという結果が出ています。[注1]

結婚式のエンドロールムービーは、事前に準備した映像を上映する方法と、当日の映像を編集して流す「撮って出し」の2つの種類があります。

それぞれの特徴や作成方法は次のとおりです。

1. 事前にDVDを作成して準備する方法

自作、または業者に依頼して、事前に作成したDVDを上映する方法です。
新郎新婦の幼少時代から現在までの生い立ち写真、ゲストの友人や家族との写真、2人の想い出の写真、前撮り写真などから好きな写真を使って、スライドショー形式で構成していくエンドロールムービーです。
前撮り写真や動画だけで構成する「前撮りエンドロールムービー」も人気があります。

自作する場合は、動画編集ソフトを使用します。

作成時の注意点としては、次の2つのポイントに注意しましょう。

● 式場のプロジェクターのアスペクト比に合わせる
● テロップ(テキスト)は画面の端ギリギリに配置しない

フレームやテロップなどでデコレーションすれば、よりオリジナリティを演出できます。

2. 当日の映像を編集して作成する「撮って出し」

挙式や披露宴の様子をプロのカメラマンが撮影、撮ったばかりの映像や写真をリアルタイムで編集し、披露宴のエンディングに上映する方法です。
撮影はデジタル一眼レフを使用します。家庭用のデジタルカメラでは表現できない映画のような質感が魅力です。

基本は映像を使った構成になりますが、動画を使用せず、写真のみで構成するタイプの撮って出しムービーもあります。

また、前撮り動画や結婚式以前に撮影した動画と組み合わせて、ストーリー性の高い映像に仕上げる「シネマエンドロールムービー(シネマズエンドロール)」も人気です。

撮って出しエンドロールムービーを希望する場合は、結婚式場に依頼して提携会社に撮影してもらうか、外部の映像会社を個人で手配するかのどちらかを選びます。できるだけ費用を節約したい場合は、リーズナブルな価格設定の映像会社を探し、個人で手配した方が安く済むでしょう。
しかし、式場によっては外部業者の撮影を禁止している場合もあります。あらかじめ確認しておきましょう。

エンドロールムービーを事前に準備するメリット・デメリット

エンドロールムービーを事前作成するメリットとデメリット

結婚式のエンドロールムービーを事前に準備することで得られるメリット・デメリットについてご紹介します。

事前作成する3つのメリット

エンドロールムービーの事前作成には次の3つのメリットがあります。

1. 自作することで費用を節約できる

事前に作成するエンドロールムービーであれば、新郎新婦が持っている動画や写真を使って自作できるため、エンドロールムービーにかかる費用を大幅に削減できます。
挙式や披露宴にかかる式場費用、料理、引き出物、ウエディングドレスなど、結婚式を挙げるには費用がかかります。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ」によると、新郎新婦が結婚式の余興や演出に使用した映像にかけた総額は平均10万円ほどで、場合によっては25万円以上かかることも。[注1]

パソコンを所持している人が、フリーの動画編集ソフトを使って自作すれば、費用はほとんどかかりません。
自作が難しい場合は、動画編集に明るい友人に依頼するのもよいでしょう。その際はお礼を忘れずに包みましょう。

2. 2人だけのオリジナリティ溢れる演出ができる

エンドロールムービーを自作で事前作成するメリットは、費用面だけではありません。
最近ではエンドロール素材を無料配布または販売しているサイトも多く、豊富な種類の中から、自分好みのフレームやエフェクトをダウンロードできます。
組み合わせ次第でオリジナリティ溢れる演出ができるでしょう。

また、時間をかけて事前に準備することで、凝った演出やこだわった作り込みも可能です。

3. 完成した映像を確認できる

エンドロールムービーを事前に準備しておけば、結婚式の前に完成した映像を式場で上映チェックすることも可能です。

「パソコンで見たときと印象が違う」「テロップが見切れてしまった」「音量が小さい」など、実際の式場のスクリーンで見なければわからない映り方や、細かいミスに気づくことができます。

デメリットは手間がかかることと当日の映像が入らないこと

自作すれば費用の削減にもなり、こだわりを詰め込むことも可能な事前作成ですが、デメリットもあります。

エンドロールを自作するには、写真や映像の選定、動画の編集、BGM選定など、さまざまな作業工程があり、手間と時間がかかります。
業者に作成を依頼したとしても、業者選びや写真・映像の選定など、自分たちで決めなければならないことは少なくありません。

結婚が決まってから結婚式までのあいだは、新郎新婦ともに式の準備で忙しく、人によってはまとまった時間が取れない場合もあります。
時間に余裕のない新郎新婦にとって、エンドロールを事前に準備することは大きな負担です。時間がない中で無理に自作しても、納得の行くクオリティのエンドロールムービーの作成は難しいでしょう。

また、当然ながら、結婚式当日の写真や映像を入れることができないため、実際に上映した際、人によっては物足りなさを感じてしまう場合もあります。

当日の素材を使用する「撮って出し」のメリット・デメリット

エンドロールムービーを当日撮ってするメリットとデメリット

続いては、当日の写真や映像を編集して上映する「撮って出し」のメリット・デメリットについてご紹介します。

当日撮って出しの4つのメリット

当日撮って出しエンドロールムービーのメリットは、次の4つです。

1. 結婚式当日の様子を上映できる

撮って出しエンドロールムービー最大のメリットは、何といっても当日の挙式・披露宴の様子を上映できるところでしょう。
人生の晴れ舞台に立つ新郎新婦の幸せな表情や、ゲストの様子などを振り返りながら、披露宴の最後を華やかに演出できます。

2. どんな映像になるか新郎新婦自身の楽しみも増える

撮影から編集までプロの手にお任せする撮って出しエンドロールムービーは、新郎新婦にとっても初めて見る映像になります。ゲストへのサプライスとして喜んでもらえるだけでなく、どんなエンドロールムービーに仕上がっているのか、新郎新婦の楽しみにもなるでしょう。
事前に作成して完成品をチェックするエンドロールムービーでは味わえない醍醐味です。

3. プロにお任せできるので負担がかからない

撮って出しエンドロールムービーなら、撮影・編集・上映のすべてを結婚式場、または業者お任せになるため、新郎新婦に負担がかかる作業は一切ありません。そのぶん結婚式までの準備にゆとりが生まれますし、当日も結婚式に集中できます。

プロの手で撮影・編集された映像は、自作するよりもクオリティの高い仕上がりが期待できます。結婚式の様子をさまざまな角度から撮影し、まるで映画のワンシーンのような、ドラマチックな映像に仕上げてもらえるでしょう。

4. 結婚式を挙げた記念になる

撮影されたエンドロールムービーは、披露宴後にDVDで受け取ることができます。挙式から披露宴までをダイジェストで収めたDVDは、結婚式の記念品として、一生の宝物になるでしょう。

デメリットは事前作成よりもコストがかかること

当日撮って出しエンドロールムービーのデメリットは、プロのカメラマンに依頼するため、どうしても料金が高くなる点です。
結婚式場に依頼したときの費用相場は平均20万円前後、外部業者への依頼で平均10万円前後と、事前に作成するエンドロールムービーよりはるかにコストがかかります。

費用を抑えたいからといって、外部業者を料金の安さで選ぶのはおすすめしません。相場よりも大幅に安い価格で対応している業者は、クオリティに問題がある場合が多いからです。
結婚式の当日撮影は、失敗したからといって撮り直しはできません。式場ではなく外部業者に依頼する際は、慎重に選びましょう。

事前準備か当日撮影かは2人の結婚式に合った方法を選ぼう

結婚式のエンドロールムービーは、今や結婚式を演出するためのマストアイテムになりつつあります。事前準備のエンドロールムービー、当日撮影の撮って出しのエンドロールムービー、それぞれ違ったメリット・デメリットがあります。2人のスタイルや結婚式に合う方法を選び、後悔のないようにしましょう。

ゲストに喜んでもらうため、そして新郎新婦の記念となるようなエンドロールムービーを上映し、披露宴の最後に華を添えましょう。


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