レタームービーにも使える?感動を呼ぶ花嫁の手紙の書き方の完全マニュアル

花嫁の手紙

両親や家族への想いを綴る花嫁の手紙は、結婚披露宴が感動に包まれる定番演出の1つです。「ゼクシィ 結婚トレンド2018」調査によると、首都圏で披露宴を挙げたカップルの77.6%が花嫁の手紙を読んだという結果が出ています。[注1]

花嫁の手紙を書くときは、下書きを書く前に伝えたいことを整理すること、手紙の基本構成・流れを把握すること、手紙は800文字程度、2〜3分の長さに抑えることがポイントです。

今回は、レタームービーにも使える花嫁の手紙の書き方について、押さえておきたいポイントや、構成ごとの具体的なパターンについて解説いたします。

[注1]ゼクシィ 結婚トレンド調査2018 調べ:【王道しっかり派】【等身大ゆったり派】の披露宴・披露パーティ
https://souken.zexy.net/data/trend2018/XY_MT18_release_00zenkoku.pdf

花嫁の手紙を書く前に押さえておきたい3つのこと

手紙を書く前に押させておきたい3つのポイント

実際に手紙を書く前に、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

1. まずは伝えたいことを整理しておく

いざペンを取ってみると、何を書いていいのか、どうか書いていいのか悩んでしまうものです。まずは、両親との思い出を辿ってみましょう。

● 子供時代の両親との楽しかった思い出
● 過去に迷惑をかけた・心配させてしまったこと
● 両親に励ましてもらったこと
● 成長した現在の両親への気持ち

など、さまざまなことが浮かんでくるはずです。
そこから自分か伝えたいこと、表現したいことをひとつずつ整理し、メモ帳などに書き記しておきます。

2. 花嫁の手紙の基本構成・流れを把握する

花嫁の手紙は、

● 書き出し(手紙の導入部分)
● エピソード(手紙のメインとなる部分)
● 結び(締めくくりの言葉)

の3つの構成が基本となります。この構成を軸に、手紙の内容を考えていきましょう。

いきなり書き出しを考えるのは意外と難しく、いきなり筆が止まってしまう人もいることでしょう。そのような場合は、エピソードなど、書きやすい部分から下書きする方法がおすすめです。

3. 手紙の長さは2〜3分で読める程度がベスト

花嫁の手紙は、実際に自分が読みあげることを想定して書かなければなりません。清書の便箋には、読みやすく大きめの文字で書きましょう。
手紙の長さは丁寧に読んで2〜3分かかる程度、文字数にすると800文字程度がベストです。伝えたいことが多く、どうしても長くなってしまう場合でも1,000文字程度、5分以内の長さに収めたほうがよいでしょう。
レタームービーとして披露する場合も同様です。

レタームービーにも使える花嫁の手紙の具体的な書き方

花嫁の手紙の具体的な書き方

ここでは、花嫁の手紙の基本構成である書き出し・エピソード・結びの具体的な書き方、全体のまとめ方をご紹介します。それぞれ詳しく見てきましょう。

1. 書き出し

書き出しは文章の導入部分です。両親・家族への呼びかけや、ゲストへの断りを書くのが一般的です。

両親への呼びかけ例文
「お父さん、お母さん、○年間ありがとうございました。本当にお世話になりました。私は今日、あたたかい気持ちと幸せに包まれながらお嫁に行きます」

ゲストへの断り例文
「本日はご多用のところ、披露宴にお越しいただき、本当にありがとうございます。私事ではございますが、両親への想いを手紙にいたしました。少しだけお時間をいただくことをお許しください」

家族への呼びかけだけでもマナー違反にはなりませんが、ゲストへの断りを添えることで、会場全体が耳を傾ける空気を作れます。

2. エピソード

花嫁の手紙のメインとなる部分です。両親やほかの家族との思い出を具体的に書きつつ、そのときの気持ち、感じたことを素直な文章で表現しましょう。
「いつ・誰と・どこで・何をして・どう感じたか」を明確にすることで、ゲストはそのときの情景が浮かびやすくなります。両親の人となりや花嫁との関係性も伝わりやすく、より感動を誘う演出となるでしょう。

具体的なエピソードを気持ちを綴った例文

「お母さん、私が学生の頃は、毎日手作りのお弁当を作ってくれたよね。社会人になって自分でお弁当を作り始めたとき、こんな大変なことを毎朝してくれていたんだって、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
私もお母さんのように、○○さんや生まれてくる子供に愛情いっぱいのお弁当を作ってあげたいと思います。本当にありがとう。

お父さんは、私が遊びから夜遅く帰るたびに、怒りながらも駅まで迎えに来てくれましたね。私が生意気なことを言って、車の中でケンカになることもあったけど、お父さんが私を思って怒ってくれていたこと、本当はちゃんとわかってたよ。
今までたくさん心配かけてごめんね。ありがとう」

3. 結び

最後に、今後の抱負や未来への決意表明といった前向きな言葉とともに、もう1度家族やゲストに挨拶をして、手紙を締めくくります。
新郎側の両親やご家族への言葉を添えると、より丁寧で気づかいの感じられる手紙になるでしょう。

文末には結婚式の日付と、花嫁の下の名前を記入します。

決意表明と両親への締めの挨拶例文

「お父さんとお母さんの娘に生まれて本当に幸せです。
これからは○○さんと共に、あたたかい家庭を築いていきます。
いつまでもお元気で、私たちのことを見守っていてください」

新郎側の両親への締めの挨拶例文

「○○さんのお義父さんお義母さん、私を新しい家族として迎え入れてくださったこと、とても感謝しています。
至らない部分もある私ですが、○○さんの妻として、彼を支えていけるよう頑張ります。末永くよろしくお願いいたします」

ゲスト全体への締めの挨拶例文

今日という大切な門出を迎えることができたのも、ご列席いただきましたみなさまのおかげです。
この幸せな気持ちを忘れずに、2人で助け合っていこうと思います。未熟な私たちですが、これからもご指導の程、よろしくお願いいたします」

4. 手紙の長さを調整しながら全体をまとめる

書き出し・エピソード・結びの下書きが終わったら、文章を推敲しながら800文字程度に長さを調整していきます。

長過ぎる場合はエピソードを詰め込み過ぎていないか、冗長な表現はないかといった点をチェックし、文章を削っていきます。文字数が足りない場合は、両親のほかに、兄弟姉妹や祖父母とのエピソードを加えてみましょう。

何度か読み返しながら推敲を繰り返し、文章をまとめていきます。
添削が終わったら丁寧に清書をし、手紙の完成です。

花嫁の手紙を書くときに気をつけたい2つのマナー

花嫁の手紙を書くときは、次の2つのマナーを守りましょう。

1. 手紙は丁寧語で書くのが基本

花嫁の手紙は、丁寧語で書くのが基本です。丁寧語は語尾を「です」「ます」「ございます」とし、丁寧な言葉づかいで相手に敬意を表します。
敬語には丁寧語のほかに尊敬語、謙譲語がありますが、尊敬語や謙譲語は身内に対して使う敬語ではありませんので、花嫁の手紙を書くときには使用しません。

丁寧語のなかに、語りかけるような話し言葉や若者言葉を織り交ぜましょう。文章に緩急が生まれ、より感情表現豊かな文章になります。

2. 忌み言葉は避ける

花嫁の手紙を書くときは、忌み言葉を使わないように注意しましょう。
冠婚葬祭の場には、それぞれ使ってはいけないとされる「忌み言葉」があります。結婚式での忌み言葉は次の3つのパターンがあります。

別れや終わりを連想させる言葉

別れる・帰る・離れる・切れる・終わる・去る・流れる・短いなど

不幸や不吉を連想させる言葉

壊れる・消える・忘れる・嫌い・負ける・捨てる・滅びる・崩れる・倒れるなど

同じ単語をくり返す言葉

いよいよ・たびたび・次々・くれぐれも・重ね重ね・しばしば・ますますなど

上記のような言葉は避け、判断難しい言葉はほかの言い回しで表現しましょう。

3. 手紙は式の1週間前に書き終えておくのがベスト

手紙を書くタイミングは、できれば1ヵ月前から書き始め、式の1週間前には完成させておくのが望ましいでしょう。
結婚式が迫れば迫るほど、花嫁は準備に忙しくなります。後回しにした結果、前日に急いで仕上げる羽目になってしまった…となると、

「もっときれいに書いたものを両親に渡したかった」
「伝えたかったことを上手く表現できなかった」

といった後悔が残ってしまうかもしれません。
不測の事態に備えるためにも、余裕を持って書き終えておきたいところです。

手紙を読むのが恥ずかしい花嫁にはレタームービーがおすすめ

結婚式の感動する演出の1つとして定番の花嫁の手紙ですが、なかには

「改まって読むのが恥ずかしい」
「泣いてしまってちゃんと読めなくなりそう」

といった理由で、花嫁の手紙を読まない人もいます。

手紙を読むのは恥ずかしけど、両親への感謝の気持ちを形にしたい、という場合は、花嫁の手紙をレタームービーにして上映することをおすすめします。

レタームービーは、懐かしい写真とともに、花嫁の想いを込めた文章が映画のエンドロールのように流れる演出です。
これなら手紙を読む演出に自信がない花嫁でも、両親に感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。


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