結婚式当日の流れって?タイムスケジュールを具体例で解説

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結婚式は一生に一度の大事なセレモニー。
失敗したくない、式全体を納得いくものにしたいと感じる方が多いはずです。
式を滞りなく進行させるためには、新郎新婦がタイムスケジュールをしっかりと把握している必要があります。
でも、経験のない結婚式がどのように進んでいくか、具体的にはわかりませんよね。
また、結婚式にはいくつかの挙式スタイルがあり、そのスタイルによっても式の進行が変わります。
この記事では、各挙式スタイルの全体のタイムスケジュール例をご紹介するとともに、挙式の流れもご紹介します。
人気の結婚式スタイルは3種類
結婚式のスタイルには何種類かありますが、人気があるのは主に3種類。
教会式(キリスト教式)・人前式・神前式の3種類です。
教会式は、神父や牧師(カトリックの場合は神父・プロテスタントの場合は牧師)の前で新郎新婦が結婚の誓いをするスタイル。
人前式は、参列してくれたゲストの方々に結婚の証人になってもらうスタイル。
神前式は、神社などで行われる日本古来のスタイルです。
教会式と人前式は流れが非常に似ており、一日のスケジュールや挙式の流れに大きな変化はありません。
神社などで行う神前式は、教会式や人前式に比べると儀式の数が多いため、少し長めのタイムスケジュールとなります。
当日は挙式が始まる3時間前に会場入り
結婚式当日、新郎新婦は挙式開始の約3時間前には会場入りをします。
この会場入りの時間は、どの挙式スタイルの場合も共通です。
具体的には、挙式開始3時間前にまず新婦が会場入りします。
その30分~1時間後に新郎が会場入り。
これは、新婦のほうがメイクやヘアセットに時間がかかるためです。
新郎がそばにいたほうが安心できる新婦も多いですが、当日の挙式開始までは別々に行動しなければならない場面が多いので覚えておきましょう。
挙式当日のタイムスケジュール
三時間前には会場入りしてどんどん準備を進めていくわけですが、具体的な一日の流れはどのようになっているのでしょうか。
それぞれの挙式スタイルごとに確認していきましょう。
教会式・人前式
12:00 新婦会場入り・お仕度スタート
12:30 新郎会場入り・お仕度スタート
13:00 式場で着付け・ヘアメイクをするゲストの来館
13:30 親族会場入り・挙式リハーサル
13:50 受付担当者会場入り
14:00 受付スタート
14:15 親族、挙式場へ移動
14:20 ゲスト、挙式場へ移動
14:30 挙式スタート
15:00 アフターセレモニー・写真撮影
15:20 披露宴会場へゲスト移動
15:30 披露宴スタート
18:00 披露宴お開き
その教会や挙式会場によって、挙式と披露宴の間にフリードリンクなどを設けて休憩時間を挟む会場も存在するため、タイムスケジュールが多少前後することはありますが、おおよその流れは上記となります。
神前式
12:00 新婦会場入り・お仕度スタート
13:00 新郎会場入り・お仕度スタート
14:00 挙式リハーサル・写真撮影
14:40 親族紹介
15:00 神前式スタート
15:40 親族集合写真
15:55 披露宴会場へ移動
16:10 披露宴スタート
18:30 披露宴お開き
神前式の場合は神社での挙式となる場合が多いため、挙式後に別の披露宴会場への移動時間が、教会式・人前式よりは少し長めに設定されています。
また、神社での挙式の場合、親族以外のゲストはお招きできないパターンが多いです(数名ならお呼びできることも)。
そのため、神前式の場合、友人を呼びたい時は披露宴から参加してもらう形になるでしょう。
スタイルのごとの挙式の流れ
人気の挙式スタイルは3つとお伝えしましたが、教会式と人前式のスケジュールに大差はありません。
挙式内で行うことも似ているものが多いですし、人前式は自由度が高いため、教会式の儀式を織り交ぜることもあります。
大きな違いと言えば、教会式の場合は挙式の進行が神父・牧師によって行われ、人前式の場合は司会者が設けられる点でしょう。
この2つのスタイルと大きく進行が異なるのが、神前式です。
教会式の場合
・挙式スタート、新郎入場
親族→ゲストの順にチャペルへ移動し、全員着席したら挙式スタート。
神父・牧師に続いて新郎が入場します。バージンロードは神聖な道とされているため、
式場によっては、新郎はバージンロードではなく端の通路を歩いて入場することも。
・新婦入場
チャペルの扉の外、もしくは中に入ってすぐの場所で新婦母などにより
ベールダウンが行われ、新婦父(エスコート役)に
エスコートされながらバージンロードを歩いて新婦が新郎のもとへ。
・バトンタッチ
バージンロードの先で待つ新郎へ、新婦父から新婦の手が渡されます。
・聖歌、讃美歌斉唱
一同、もしくは聖歌隊のみで聖歌、讃美歌斉唱が行われます。
・聖書朗読
神父・牧師によって聖書が朗読され、神に祈りが捧げられます。
・誓約
神父・牧師から新郎→新婦の順に結婚の誓いが問いかけられ、二人が愛を誓います。
・指輪交換
祭壇にセットされている結婚指輪を、新郎から新婦→新婦から新郎の順で交換します。
・ベールアップ・誓いのキス
新郎によって新婦のベールがあげられ、誓いのキスをします。
・結婚宣言
神父・牧師によって、二人が夫婦になったことが宣言されます。
・結婚証明書署名
新郎新婦によって結婚証明書に署名が行われます。
その後、証人として神父・牧師が署名をしますが、式場によっては
親族が証人として署名を行う場合も。
・結婚成立報告
神父・牧師によって二人の結婚が成立したことがゲストに宣言され、閉式。
・新郎新婦退場
新郎新婦が腕を組み、バージンロードを歩いてチャペルから退場します。
人前式の場合
・挙式スタート、新郎入場
親族→ゲストの順にチャペルへ移動し、全員着席したら挙式スタート。
牧師に続いて新郎が入場します。
キリスト教式(教会式)ではないため、新郎はバージンロードを歩いて入場します。
・新婦入場
こちらは教会式と同様、ベールダウンが行われ、
エスコート役と共に新婦がバージンロードを進みます。
・バトンタッチ
こちらも教会式同様、新婦父から新郎へ、新婦の手が渡されます。
・開式宣言
司会者によって挙式スタートが宣言されます。
ここで、ゲストが二人の結婚の証人となることが説明されます。
・誓いの言葉拝読
新郎新婦が誓いの言葉を読み上げます。
・指輪交換
祭壇にセットされている結婚指輪を、新郎から新婦→新婦から新郎の順で交換します。
・ベールアップ・誓いのキス
新郎によって新婦のベールがあげられ、誓いのキスをします。
・結婚証明書署名
新郎新婦によって署名がされた後、ゲスト代表が証人として署名をします。
・結婚成立報告
新郎新婦がゲストに向けて結婚証明書を披露し、
司会者によって二人が夫婦になったことがゲストに報告されます。
・閉式宣言
司会者によって閉式が宣言されます。
・新郎新婦退場
新郎新婦がバージンロードを歩いて挙式会場から退場します。
神前式の場合
・参進の儀(さんしんのぎ)
雅楽の調べの中、神職や巫女を先頭に、新郎新婦・両家の親族が列をなして本殿まで進みます。
・入場
新郎新婦・媒酌人・両親・親族の順番に本殿に入場します。
神前に向かい右が新郎側、左が新婦側となります。
・修祓の儀(しゅばつのぎ)
心身を清めるお祓いのことです。
一同、頭を軽く下げ、斎主のお祓いを受けます。
・祝詞奏上(のりとそうじょう)
「祝詞」とは神様に伝える言葉のことで、斎主が祝辞を読み上げ、神に対して新郎新婦の結婚を報告します。二人の末永い幸せを祈った儀式です。
・三献の儀(さんこんのぎ)
大・中・小の杯を使って交互にお神酒を飲み、それぞれ3口で飲み干します。
お酒を飲めない方は杯に口をつける程度でも大丈夫です。
・誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦が夫婦となるにあたって、誓いの言葉を共に読み上げます。
・指輪の交換の儀
新郎から新婦→新婦から新郎の順で、互いに指輪をはめていきます。
・玉串奉奠(たまぐしほうてん)
玉串を神前に捧げます。
・巫女の舞
新郎新婦の門出を祝い、そして両家の繁栄を祈り、巫女が舞を披露します。
・親族杯の儀(しんぞくさかずきのぎ)
両家の繋がりを祝い、参列者全員がお神酒を3口で飲み干します。
こちらも三献の儀と同様に、お酒が苦手な方は杯に口をつける程度で大丈夫です。
・斎主挨拶(さいしゅのあいさつ)
斎主が挙式終了を神に報告します。
・退場
神職に続き、新郎新婦・媒酌人・両親・親族の順番に本殿から退場します。
プランナーと事前にしっかりとすり合わせを
結婚式を経験するのは、ほとんどの人が人生に一度です。
実際に式場と契約してプランナーとの打ち合わせが始まらない限り、具体的なスケジュールは想像つかないでしょう。
ここでご紹介したスケジュールも、一例に過ぎません。
教会式の場合、挙式内で行う儀式はどこの式場でも大きく差は出ませんし、神前式も挙式内で行う儀式はどこの神社でもほとんど変わりありませんが、人前式は比較的自由なスタイルであるため、式場によって進行が大きく変わることも。
その点は打ち合わせを重ねていくうちに固まってきますし、プランナーが都度進行表を更新して用意してくれるので、毎回しっかりとすり合わせをしましょう。
例えば全部で5回打ち合わせがあるなら、4回目では進行がほぼ確定しており、5回目はその確認のような打ち合わせになるかと思います。
最終打ち合わせまでに疑問点はすべてプランナーに質問し、最終打ち合わせではプランナーと自分たち側の認識がぴたりと合っている状態にしましょう。